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【院長ブログ】こどもの受け口

2026.03.24

受け口は、見た目にも健康面にも大きなリスクのある不正咬合です。
親御様の中には、ご自身が受け口で「こどもにも遺伝するのではないか」と不安に感じている方もいらっしゃると思います。
今回は、小児歯科専門の歯科医師がお子様の受け口を改善するための治療法について解説します。
受け口の原因、影響なども併せて解説していきますので、こどもの受け口でお悩みの方は、ぜひ参考にされてください。

「受け口」の原因やリスク、治療方法について

「受け口」の原因やリスク、治療方法について

前提として「受け口」という歯並びは、下の前歯が上の前歯より前に出ている状態を指します。
正式名称は「下顎前突」や「反対咬合」といい、いわゆる「顎がしゃくれている」状態をイメージしていただくとわかりやすいと思います。
受け口は、お口の見た目に大きな違和感があることはもちろん、健康面から見てもさまざまなリスクがあります。
受け口になってしまっている場合は、早めに歯科医院で治療を行うようにしましょう。

こどもの受け口の原因

こどもの受け口の原因は大きく2つあります。
ひとつは「遺伝によるもの」
もうひとつは「生活習慣・習癖によるもの」です。

 

遺伝による受け口

歯並びは100%遺伝するものではありませんが、骨格や歯の大きさ、形といった要素は遺伝するため、親御様のどちらかが受け口であった場合、お子様も受け口になる可能性があります。
小さなこどもの受け口は、顎の成長とともに徐々に改善されていくことも多いです。
一方で、3歳以降も受け口が改善されない場合は、治療を行う必要がありますので、早めに歯科医院へ相談することをおすすめします。

 

生活習慣・習癖による受け口

お子様の歯並びを決める要素の半数は、生活習慣や口腔習癖にあると言ってもいいでしょう。
特に指しゃぶりや口呼吸・舌癖・頬杖などの習癖がある場合は、注意が必要です。

 

指しゃぶり

指しゃぶりは出っ歯の原因として知られていますが、指を下の前歯に引っ掛けてしまうことで、下の顎が前に押されて過剰な成長を促す原因になってしまうこともあります。

 

口呼吸・舌癖

舌が正常な位置より低い位置にあったり、食事・会話をするときに舌が前歯を押し出す癖があったりすると、顎が過剰に成長してしまうリスクがあります。
顎の成長段階だからこそ、必要以上の刺激は与えないことが大切です。
頬杖
日常的に頬杖をつく癖があるお子様は、顎に左右非対称な圧力がかかることで歪んだ受け口になりやすくなる可能性があります。

こどもの受け口を放置することのリスク

「こどもの受け口は矯正治療する必要があるのか」と、疑問を感じている親御様もいらっしゃると思いますが、受け口はさまざまな健康リスクを高めてしまいます。
こどもの受け口によって起こりやすい問題として代表的なものは、以下の4つです。

十分な咀嚼が行えず、丸呑みにする癖がつく

上顎が下顎より後方にある受け口では、前歯でものを噛みきれない・奥歯でものをすり潰すことができないなど問題が起こりやすくなります。
咀嚼が不十分になると、消化器官に大きな負担がかかり内臓機能を悪くしてしまう可能性があります。

顎関節症にかかるリスクが高くなる

噛み合わせが逆の状態になる受け口は、普段の食事や会話だけでも顎関節に大きな負担がかかります。
顎関節にかかる負担を放置すると、顎関節症になるリスクが高まります。

発音に支障をきたすことがある

こどもに限らず、受け口の方は発音が不明瞭になることが多いです。
特に「さ行」と「た行」は、聞き返されることが多くなるでしょう。
特にお子様の場合、周囲から「なんて言っているかわからない」「話しにくい」などと言われ、コミュニケーションの面で辛い思いをしてしまうこともあります。

こどもの受け口の矯正治療法

こどもの受け口治療は、顎の成長を利用して骨格や歯並び・噛み合わせを整える一期治療が適応されます。
一期治療にはさまざまな種類がありますので、症状に合った治療法を選ぶようにしましょう。
受け口の矯正治療では、以下の装置が主流となります。

ムーシールド

ムーシールドは、歯並び自体を整える治療法ではなく、舌や口周りの筋肉にアプローチするタイプの矯正治療です。
就寝時にマウスピースを装着して、口周りの筋肉を正常に発達させることで受け口を改善していきます。
ムーシールドは3歳から使用できますので、早めに治療を開始したい方にもおすすめです。

プレオルソ

プレオルソとは、4歳〜9歳頃のお子様に使用するマウスピース型の矯正装置です。
ムーシールド同様、歯並びを悪化させる原因である口腔習癖を改善し、口周りの筋肉のバランスや舌の動きを正常な状態に促すことを目的としています。

リンガルアーチ

リンガルアーチは、左右の奥歯に太い金属を付けて、歯の内側のアーチに沿わせたワイヤーの力を利用して前歯を移動させます。
固定式の矯正装置で着脱の手間がなく、上下の歯の位置関係を整えることができます。

まとめ|こどもの受け口は早期相談が大切です

まとめ|こどもの受け口は早期相談が大切です

こどもの受け口は、見た目だけでなく噛み合わせや発音、将来的なお口の健康にも大きく影響する可能性があります。遺伝だけでなく、生活習慣や癖によっても進行するため、早い段階での気づきと対応が非常に重要です。

「そのうち治るかも」と様子を見るのではなく、少しでも気になる症状があれば、専門的な視点でのチェックを受けることをおすすめいたします。成長段階にあるお子様だからこそ、適切なタイミングでの治療により、負担を抑えながら改善できるケースも多くあります。

大阪市東住吉区・阿倍野エリアで小児歯科専門の歯医者をお探しの方は、ぜひ小児歯科ふじわら歯科へご相談ください。お子様一人ひとりの成長に合わせた丁寧な診療で、健やかな歯並びとお口の発育をサポートいたします。

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