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子どもの歯磨きのコツ

2025.11.17
子どもの歯磨きのコツ

虫歯を作らないためには歯磨きが重要、ということはわかっていても、子どもにとって歯磨きはあまり楽しい行為ではないかもしれません。
歯磨きがなぜ大切なのかを説明しても、必要性をしっかりと理解できない年齢のお子様もいらっしゃるでしょう。今回は、そんなお子様が少しでも前向きな気持ちで歯磨きに取り組めるよう、ご自宅でできる工夫について紹介していきます。併せて、お子様が歯磨きを嫌がる理由や親御様のフォローの方法についても解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

歯を守るための歯磨きを習慣づけましょう

歯磨きのスタートは、乳歯が生え始めたタイミングが望ましいです。それまでは、ガーゼや歯磨きナップで歯茎のお手入れをしてあげるだけでも大丈夫です。小さな頃からお口のケアを習慣化することは、将来的なお口の健康につながります。まずは歯磨きに対する苦手意識を払拭して、歯磨きを当たり前の習慣にすることを目指していきましょう。

お子様が歯磨きに苦手意識を持つ理由

前提として、お子様が歯磨きを嫌がるのには、お子様なりの理由があるということを知っておく必要があります。
小さなこどもが歯磨きを嫌がる主な理由は、以下の4つです。

歯磨きをすると口の中が痛い、不快感を覚える

お口の中に歯ブラシを入れることに対して、不快感を覚えるお子様は少なくありません。
また、歯磨きをすると「痛い!」という場合には、お子様自身が力加減をできていなかったり、仕上げ磨きが少し強かったりすることも考えられます。

「歯磨きをしなさい」と怒られることの恐怖

歯磨きが苦手なお子様に対して「歯磨きをしなさい!」「虫歯になるよ!」と強い言い方で歯磨きを強要してしまう親御様は多いのではないでしょうか。
もちろん歯磨きはとても大切なことですが、それで何度も怒られてしまうと、歯磨きに対してネガティブなイメージを持ってしまうことがあります。
また、仕上げ磨きで体を押さえつけられるのが怖いというお子様もいます。

機嫌の悪いタイミングで歯磨きをしている

寝る前など、お子様が「もう眠い!」となっている時間帯に歯磨きをすると、嫌がってしまうのも仕方のないことかもしれません。
寝る前など、不機嫌になりやすいタイミングは避け、少し早い時間帯に歯を磨く習慣をつけましょう。

歯磨きを「退屈」「面白くない」と感じてしまう

歯磨きは歯を守るための大事な習慣ですが、小さなお子様にその重要性を伝えるのはなかなか難しいことです。
「面白くないのに毎日歯磨きをさせられる」と感じてしまうお子様には、少しでも前向きな気持ちで取り組んでもらえるような工夫をしてみることが大切です。

お子様が歯磨きを「楽しい」と思えるための工夫

お子様が歯磨きを「楽しい」と思えるための工夫

歯磨きの重要性がまだ理解できないお子様にとって、毎日の歯磨きは「嫌だけどやらないといけないこと」でしかありません。
そういった「嫌々するもの」を「楽しいもの」へ転換することが、歯磨きの習慣化への第一歩です。
以下では、お子様が前向きに歯磨きを楽しめるコツを紹介します

お気に入りの歯ブラシを用意してあげる

キャラクターや好きな色などに興味を持つ年齢のお子様へは、ぜひお好みの歯ブラシを用意してあげてください。
一緒にお買い物に行って、お子様自身に歯ブラシを選ばせてあげるのもいいかもしれません。
お気に入りの歯ブラシを使うことで歯磨きの時間が楽しくなり、前向きな気持ちで歯磨きに取り組めるよう促しましょう。

刺激が少なく味に抵抗感のない歯磨き粉を使う

大人用の歯磨き粉は、お子様にとって刺激が強く「からい!」と感じるようです。
こども用の歯磨き粉を使うことで、その抵抗感を払拭してみることをおすすめします。
ミント系が苦手なお子様へは、フルーツ味など甘めのものを用意してあげてください。
最近ではいろいろな風味のものがあるので、お子様と一緒に楽しみながらいろいろ選んで使ってみてください。

ご褒美を設定する

よく耳にする取り組みとして、「歯磨きを1回行うごとにシールを貼る」といった工夫があります。
こうした遊び心は、お子様にとって歯磨きの苦手意識を払拭するいいきっかけになると思います。
そのほかにも、毎日きちんと歯磨きができたら好きなものを1つ買ってあげる、好きな場所へ連れていく、など、お子様が楽しくなるようなルールを設けてご家庭で挑戦してみてください。

お子様の機嫌が良い時間を選ぶ

眠くなってくる時間帯やお気に入りのテレビタイムなどは、歯磨きに誘っても「イヤ!」というお子様が多いと思います。
全てをお子様のタイミングに合わせることは難しいかもしれませんが、少しでもお子様が機嫌よく歯磨きに取り組める時間を見計らって「この時間に歯磨きをするよ」と習慣化してあげることが大切です。

仕上げ磨きで虫歯予防

小さなお子様は、まだ上手に歯磨きができません。
そのため、親御様が仕上げ磨きをしてあげることが大切です。
最後に、仕上げ磨きをする際のポイントを紹介しますので、ぜひ今日からチェックしてみてください。

毛先は歯の面に対して「まっすぐ」!

歯ブラシの毛先は、歯の面に対してまっすぐ当てることが基本です。
汚れが溜まりやすい歯と歯茎の境目、歯と歯の間、前歯の裏側は丁寧に磨きましょう。

磨くときは力を入れすぎない!

仕上げ磨きの力が強いと、お子様が痛みを感じたり、歯茎を傷つけてしまったりすることがあります。
目安としては歯ブラシの毛先が広がらない程度の力で、ゆっくり丁寧に仕上げ磨きを行いましょう。

仕上げ磨きは「3分」を目安に行う
仕上げ磨きは「3分」を目安に行う

仕上げ磨きが短すぎると、汚れを落としきれなくなってしまいます。
とはいえ、時間をかけすぎてもお子様のストレスになってしまいます。
さまざまな状況を考慮して、目安とする仕上げ磨き時間は3分です。
3分間、丁寧に1本1本を磨いてあげましょう。

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